NEW FOUND GLORY(ニュー・ファウンド・グローリー)
『CATALYST(キャタリスト)』

キャタリストキャタリスト
ニュー・ファウンド・グローリー

ユニバーサル インターナショナル 2006-09-20
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04年の4作目。激的に変わった。怒りを一転集中させたハードコアナンバーから始まり、暗みのかかったメロディーに変化を遂げ、哀愁が漂った作品。お馴染みのニューファウンド節のメロディックパンクもあるが、半分は新しいアプローチをみせている。フォークギターやメタルのフレーズを取り入れた曲や、バラード、シンセ音など境地をみせ、彼らの実験性が窺える。歌詞は、恋人との別れや、自分の人生が苦難にぶつかったときの気持ち、消費社会への警鐘など、シリアスで重い内容が多い。だが、そこには辛い状況から這いあがろうとするメッセージが込められている。その辺がいかにも彼ららしい。暗く哀愁に満ちているが、メロディックで甘くハスキーなジョーダンのボーカルは際立っているため、そこには極上のポップさがある。『キャタリスト』(触媒)というタイトルが示すように、中心にある核こそ変わりがないが、新しい要素を加えることによって、より進化した作品だ。