FALL OUT BOY(フォール・アウト・ボーイ)
『FROM UNDER THE CORK TREE(フロム・アンダー・ザ・コーク・ツリー )』

フロム・アンダー・ザ・コーク・ツリーフロム・アンダー・ザ・コーク・ツリー
フォール・アウト・ボーイ

ユニバーサル ミュージック 2017-07-11
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GREEN DAY(グリーンディ)から始まり第二世代の代表であるBLINK182(ブリンク182)が有名なメロディック・パンク・シーン。その第三世代の代表格まで上り詰めたFALL OUT BOY(フォール・アウト・ボーイ)の最高傑作。若干攻撃的で、マニアック志向の強かった前作と比べると、ポップにソフィスケートされて、聴きやすく、よりノリやすい作品に仕上がった。ハードコアの影響はなくなり、オーソドックスなアメリカンロック、ポップス、ポジティヴパンクからの影響を感じる。なによりこのアルバムの魅力は、メジャーに移籍して、やってやるぞみたいな、決意や、意志の強さがみなぎっているところにある。そしてその決意が、アルバム全体に、音楽をもっと楽しもうとしている姿勢として現れている。未知なる夢や希望に立ち向かっていくドキドキするような気持ち。そんな好奇心や歓びを、心の底から沸騰する熱水のように呼び覚ましてくれる。自分たちがやりたいサウンドと、ファンが望むものの調和が、全作品のなかでいちばん取れている。まちがいなくメロディックパンク第三世代を代表する作品だ。