Panic at the Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ )
『…LIVE IN CHICAGO(ライヴ・イン・シカゴ)』

ライヴ・イン・シカゴライヴ・イン・シカゴ
パニック・アット・ザ・ディスコ

ワーナーミュージック・ジャパン 2009-01-27
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08年に発表されたライヴアルバム。おそらくメンバー自身も、この時期、ひとつの頂点に達したと感じていたのでないか。本人たちの充実感が窺える。ライヴは1stと2ndを交互にやる構成。サウンドの方向性がまったく異なる作品だが、ライヴでは違和感なくはまっている。ゆったりとした2作目の”ウィー・アー・スターヴィング”から始まり、妖しい雰囲気の”ナイン・イン・ジ・アフターヌーン”へと、聴くものを引き込んでいく。じっくり聴かせたあとに、ノセて楽しませるといった流れがある。モッシュダンスをするような激しさがあるわけでもなく、椅子に座って観るような落ち着きがあるわけでもない。まるで壮大なエンターテイメントを観ているようなライヴだ。やはりラスベガスというエンターテイメントの都市で育った影響が反映されているからなのか?次の曲がすぐ聴きたくなるような中毒性がある。ところどころに観客を楽しませようとする姿勢がうかがえるし、演奏を、なにより本人たちがいちばん楽しんでいる。彼らの最高傑作と呼んでいいほどの、充実した内容だ。