JIMMY EAT WORLD(ジミー・イート・ワールド)
『Singles(シングルス)』

JIMMY EAT WORLDJIMMY EAT WORLD
ジミー・イート・ワールド

トイズファクトリー 2000-08-23
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00年発表のシングル集。この作品には、過去に発表されたスピリット、シングルの曲が収録されている。まず年代順に表記すると、7曲目は日本盤のみの収録で現在廃盤となっている1stから。2と11曲目は95年に発表された7インチシングル。4曲目は95年エメリーとのスピリット。5曲目は95年クリスティー・フロント・ドライブのカヴァー。8曲目は地元アリゾナのウデン・ブルー・レコードから地元バンドを集めたコンピレーションアルバムに収録予定たっだ曲。このアルバムにて初収録。9と10曲目は96年に発表されたブルー・プリントとのスプリット。6と13曲目は97年に発表されたジェイジューンとのスプリット。14曲目はコンピレーションアルバム『リベイションズ・アンリミテッド・フェニックス97-99』に収められていた曲。12曲目はグレーファクトリーから発売されたソング・フォー・ザ・ブロークン・ハーデッドというコンピに収録された曲。ウェディング・プレゼンツのカヴァー。3曲目はニュー・レリジョンのカヴァー。そして1曲目は日本盤のみのボーナストラックで、のちに彼らの代表曲となる“スィートネス”を収録。

 

初期の楽曲を集めたアウトテイク的な意味合いが強い作品だけに、オリジナルティーが希薄。だが年代順に追って改めて聞き直してみると、彼らの進化の歴史が垣間見れる。95年の結成当初はメロディックパンク。そこから始まりエンブレム系のがなり声のエモコアからブガジ系の静と動のアップダウンがあるエモコアへと進化してきた。

 

あらためて言えることは、彼らはひとつの音楽性に固執していないということ。とくにポップなサウンドへのこだわりもなければ、ハードな曲を極めているわけでもない。心のおもむくままに曲を作っている。そのときどきに影響を受けた音楽を素直に取り入れていたのだ。