WARFARE(ウォーフェア)
『 Declaration(デクラレーション)』

Intro

近年、MINDFORCE(マインドフォース)やFURY(フューリー)などのバンドを輩出し、ハードコア界で注目されているレーベルTriple-B Records。Triple-B Recordsオールスターとでも呼ぶべきバンドのデビューEP。

 

TRAPPED UNDER ICE(トラップド・アンダー・アイス)のギターリストJustice(ジャスティス)を中心にDeath Injection(デス・イジェクション)、Pressvre(プレジャー)、Nick X(ニック・X)、Fury(フューリー)、Glory(グローリー)、Triple-B RecordsのオーナーSamなどのメンバーによって結成。

 

そのサウンドは、タフでいかつい怒声ボーカルはAgnostic Front (アグノステッィク・フロント)の影響が強い、パンクとハードコアの中間であるハードコアパンク。ファストでゴリゴリな2ビート2コードのハードコアな曲の“Membership Revoked(メンバーシップ・リヴォート)”と“Rabbit Hole(ラビット・ホール)”。スピーディーな曲がスローテンポにサビに変わる“Nothing To Show(ナッシング・トゥ・ショウ)”など、オールドスクールなハードコアという括りなのかで、7 Seconds(7セコンズ)のようなファストな曲からDischarge(ディスチャージ)のような2ビートの曲まで、バラエティー豊かなサウンドに仕上がっている。そこにはオールドスクールなハードコアをいろいろと聞き込んでいる形跡がうかがえるのだ。

 

挑発的なサウンドだが、歌詞もそんな内容が多そうだ。Rabbit Hole(困難な状況)、Dead Scene(終わったシーン)、Membership Revoked(会員の失効)などの曲のタイトルからは、困難な状況を終わらせ、新しくも一度甦らす宣言のような、挑戦的な思いを想像させる。

 

古い時代のいいところだけを凝縮したハードコアな作品だ。