Better Run(ベター・ラン)
『 The Fight For Mother Earth(ザ・ファイト・フォー・マザー・アース)』

オーストリアはウィーン出身のヴィーガン・ストレートエッジ・バンドの2作目のEP。日本語で『母なる大地のための戦い』というタイトル通り、環境保護から反戦争、アニマルライツ、酒と薬物の全面否定などの信条を掲げ、活動しているバンド。

 

サウンド的には、EARTH CRISIS(アース・クライシス)からの影響は全くなく、Youth Of Today(ユース・オブ・トゥディ)直系の、メタル色がまったくないユースクルー。気合の入った低くドスの効いたボーカルの歌声だが、そこには怒りや憎しみといった感情は感じられない。相手を説得するような許容力を感じる。

 

“To Live Free(自由に生きるため)”の<共通点が見つけられることを願っている。生命、地球、私たちが呼吸する空気、私と共有するすべての存在。>という歌詞にある通り、彼らのヴィーガン・ストレートエッジ思想は、相手を攻撃したり、押し付けるものではなく、思いやりを持って理解してもらうこと。そしてみんなで力を合わせ良い方向に向かっていく。そんな理念を掲げている。<学ぶことと人を愛する事を止めるな。思いやりと共感を持て。>優しさにあふれたヴィーガンストレートエッジ思想を持ったバンドなのだ。