Feverchild(フィーバーチャイルド)

ベルギー出身のエモーショナル・ハードコア・バンドのデビューEP。Texas Is the Reason(テキサス・イズ・リーズン)やMineral(ミネラル)、Christie Front Drive(クリスティー・フロント・ドライブ)にThe Get Up Kids(ゲッド・アップ・キッズ)らの影響が強いエモーショナル・ハードコアを展開しているバンド。

 

ボーカルの歌声はThe Get Up Kids(ゲッド・アップ・キッズ)のMatt Pryor (マット・プリオール)に似ており、そこに感じやすく傷つきやすいセンシブなギターのメロディーが絡み、憂鬱さや悲しみなどの内省的な感情を喚起させる。

 

Stargazing(天体観測)では、<最後の別れを告げて星が燃え尽きるのを見た>と歌い、夜空の星を見ながら、流れ星と彼女との別れという言う運命を照らし合わせて歌っている。

 

Turn Away From The Sun(太陽から離れる)では、<この家庭にはこれ以上の快適さはない>と、反抗期特有の家を出ていきたい感情について歌っている。

 

Fever Dream(フィーバー・ドリーム)では、<私が知っていることはすべて夢になった。(最悪の)夢を見ながら生きた人生へ>と、夢が破れて挫折したことについて歌っている。

 

ここでは語られているのは、挫折や別れの予感などの、うまくいかない思春期の甘酸っぱい経験。まさに青春の1ページを感じさせる内容なのだ。

 

サウンド的にはけっして目新しさはないが、現在のアメリカではこれほどナイーブで繊細なメロディーを持ったバンドはいない。心にしみるメロディーで、古きよきものを現代に復興したバンドなのだ。

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