ニュージャージ出身のハードコア･バンドのデビューEP。Siege(シージ)からの影響が強い初期ハードコアをベースに、より勢いよく、よりノイジーに、より迫力あるサウンドで、ポリティカルな姿勢が貫かれている。
2ビートの小気味よいスピード感で、勢いよく突き抜けていく。2コードのシンプルでノイジーなギター、ノイジーな怒声ボーカル、どの曲をとっても、フラストレーションを発散させてくれるような、痛快にして明快な曲ばかり。
“SNIFF OUT THE NAZI(ナチを嗅ぎ分ける)”では、<出ていけ差別主義者ファック>と歌い、“We Don’t Need You(私たちはあなたを必要としていない)”では、<物に執着する強欲者>と歌っている。差別主義者や拝金主義者たちに対して直截的な怒りをぶつけ、徹底的に攻撃しているのだ。
まさに直截的。簡潔さにあふれている。ノイジーで、ファストで、シンプル。目新しさこそないが、怒りを代弁し、スカっと発散させてくれるようなハードコアなのだ。