Eight Count(エイト・カウント)
『Hard Dose Of Reality EP (ハード・ドス・オブ・リアリティEP)』

オーストラリアはメルボルン出身のビートダウン・ハードコア・バンドの2作目のEP。不良の匂いがするタフガイ・アティテュードをど真ん中に行くバンドで、ギャングのような腕っぷしのつよさと強気な態度が魅力。

2作目となる『Hard Dose Of Reality EP (ハード・ドス・オブ・リアリティEP)』は、前作同様、TERROR(テラー)や初期MADBALL(マッドボール)、DEATH BEFORE DISHONOR(デス・ビフォア・ディショナー)を融合したハードコアをベースに、より重くメタリックなサウンドを展開している。

ヒップホップな歌い回しに、重厚でメタリックなギターと、静けさと緊迫感に満ちたベースが、コッドファーザーの世界のような重苦しい沈黙と雰囲気を醸し出し、息苦しくも甘美でカタルシスな苦痛を感じる。

ここで歌われている内容は、生と死の狭間で生きる緊迫した人生。まるでギャングのように一度失敗すればすべてを失い、死を覚悟するような、危険と隣り合わせの世界。弱いものは淘汰され強者だけが生き残る過酷な世の中について歌っているのだ。

彼らもまたヨーロッパ・ビートダウン・ハードコアのように、いろいろな要素を加え、進化したビートダウン・ハードコア。オーストラリアならではの独特な空気とビートダウン・ハードコアを融合したバンドなのだ。