サンディエゴ出身のポストハードコア・バンドの3作目。Some Girls(サムガールズ)やDrive Like Jehu (ドライブ・ライク・ジェフ)などのサンディエゴ・ハードコアの伝統であるカッティング・ギターの伝統を受け継ぐバンドで、そこにJawbox(ジョーボックス)などのギターフレーズを融合した。
サインディエゴの伝統である苛立ちを吐き捨てるような絶叫ヴォーカルと、エッジの効いたギターに、エモーショナル・ハードコアのメロディックなギターが絡む展開。歌詞は「自分の考えが悩まされていることはわかっている」と歌った“The Other Half”から、「見通しは暗い、もう耐えられない 実証されたものはなく」などの“Home In My Head”など、エモらしい内面の葛藤を歌っている。
良心との葛藤や、上手くいかない人生ややるせない憂鬱な気分を吐き捨てる絶叫とセンシブなメロディーが魅力で、サンディエゴ・ハードコアの伝統とTouché Amoré以降のエモーショナル・ハードコアが見事なまでに合わさった画期的な作品。