フロリダ州タンパ出身のメタリック・ハードコア・バンドのデビュー作。All Out War(オール・アウト・ウォー)から、Shai Hulud(シャイハルード)、Turmoil(ターモイル)、Arkangel(アーカーエンジェル)などのバンドから影響を受け進化したサウンドで、フューリエッジからビートダウン、ブラストビート、スクリームなどを、グルーヴィーでメタリックなギターに詰め込んだ、時代の最先端を行くハイブリッドなハードコア。
神経質なギターから、精神病棟の患者のような叫び、強打のような重いギター・サウンドからは、奇異な芸術のような孤高の美しさと破壊的な憎悪の病んだ精神世界を感じる。歌詞は、王国、天国、寺院、イナゴ、楽園、地獄などの黙示録のような言葉を用いて、世界の終わりを表現している。
フュリーエッジのギターとグルーヴィーなハードコアのぶつかり合いからは、どこにもないオリジナリティがある。まさに新世代のハードコアと呼べる素晴らしい作品。