Lifeless Dark(ライフレス・ダーク)
『Forces of Nature’s Transformation (フォース・オブ・ナチュレズ・トランスフォーメーション)』

ボストン出身のクラストコア・バンドの2024年に発表された1stアルバム。1980年代のイギリス・ハードコア・バンドのSacriliege(サクリレジ)が、メタルに移行した代表作である『Behind the Realms of Madness(ビハインド・ザ・レルムス・オブ・マッドネス)』と、イギリスのアナーコ・パンク、Extinction of Mankind(イクスティンクション・オブ・マンカインド)と、Death Evocation(デス・エヴォケイション)が融合したサウンド。

甲高い女性ヴォーカルのけたたましい絶叫に、暴走した激しい勢いで疾走していくドラム、クラスト・コアの重く煽情的なギター、狂騒に満ちたメタルのリフ、ノイズギターの音の塊が戦場の激しさのような爆撃音で襲い掛かってくるサウンド。

「生命のない暗闇」というバンド名と『自然の変容の力』という意味のアルバム・タイトルに、「放射線病」「メデューサ」「悪を恐れるな」などを歌った歌詞からは、放射線に汚染され悪魔の怪物ように変容した生命体について歌っている。

イギリス・ハードコアの古典的なサウンドだが、尋常でない激しさと勢いがすごい。