MISSING LINK(ミッシング・リンク)
『Watch Me Bleed(ウォッチ・ミー・ブリード)』

Blood Runs Cold(ブラッド・ランズ・コールド)、Pain of Truth(ペイン・オブ・トゥルース)、Internal Bleeding(インターナル・ブリーディング)のメンバーからなるニューヨークはロングアイランド出身のビートダウン・ハードコア・バンドの1st アルバム。

Nasty(ナスティー)の影響を感じる連続で落とすビートダウンやブラストビートにノイジーでブルータルでインダストリアルなメタリック・ハードコアを融合したビートダウン・ハードコアの最先端を行くサウンド。激しいドラミングから、重くヘヴィーで金属質なギター、シンガロングとヒップホップの歌いまわしのグラッフ・ヴォーカル、重く土石流のようなビートダウン、どれをとっても暴虐で低音がずっしりとのしかかるヘヴィーで重い緊張とパラノイアに満ちたサウンド。

『血が流れるのを見る』というタイトル通り、歌詞は「栄光か死か」「あなたを殺したい」など、タフガイの緊迫感や恐怖、アドレナリンが噴き出る怒りなどを歌っている。

私が執筆した『ビートダウン・ハードコア・ガイドブック』には時間的都合上間に合わなく載せられなかったが、2024年度のビートダウン・ハードコアの最高傑作といえる作品。