フィリピン出身のメタリック・ハードコア・バンドのデビューEP。ドゥームメタルのギターにスピーディーなハードコアや、Earth Crisis(アースクライシス)や日本のCOCOBAT(ココバット)のようなメタリックなハードコアをミックスしたサウンドで、ダウナーで退廃的なフレーバーを加え、独特な個性を醸し出している。
キリスト教において、「神の摂理や神の配慮」を意味する言葉のバンド名で、歌詞は「独りぼっちで、ここは寒い。恐怖を全部思い出せない。」と歌った「Delusion of Mind(心の妄想)」から、「僕らは成長し、 前に進む強さを見つける。 涙も悲しみもすべて捨てて」と歌った「T.O.C」、「自分の過ちから学び、別の道を探している」と歌った「Hardway(ハードウェイ)」など、幻滅、うつ病、自己欺瞞、葛藤、悲しみといったネガティブな感情や過去の過ちや失敗を受け入れ、前向きに改善し、成長していこうといった内容がテーマになっている。
若干、ダークネスの漂ったハードコアだが、暗闇から光を求めるようなエネルギッシュでパワフルな熱意が魅力。フィリピンのハードコア・バンドのクオリティの高さを感じる作品。