DOWNCAST(ダウンキャスト)
『Tell Me I Am Alive(テル・ミー・アイ・アム・アライブ)』インタビュー

———今作もヴァイナルのみの発売です。なぜコンパクトディスクで販売しないのですか?

Brent(Gr): ただ単純にレコードがかっこいいと思ったから作っただけなんだ。俺たちのファンの多くもレコードでの発売を望んでいるよ。ただ利便性という部分ではデジタル音源で販売もしたかった。この2つの形式だけで充分だと考えている。CDは本当に必要ないよ。

 

———Ebullition Records(エボリューション・レコーズ)について質問します。ダウンキャストの商品は、アマゾンで販売しておりません。大企業の商業主義を否定している姿勢がうかがえますが、その理由を教えてください。

Brent(Gr):この質問は本来、ケントが答えるのがふさわしいと思う。Ebullition Records(エボリューション・レコーズ)はケントが創設したレーベルで、30年間、頑なに反大企業のスタンスを貫いてきた。その姿勢は決して変わらないよ。バンドとして、再びケントと一緒に仕事ができ、Ebullition Records(エボリューション・レコーズ)で、ヴァイナルをリリースすることができて、とても幸せだと感じている。ダウンキャストは、Ebullition Records(エボリューション・レコーズ)ど同義だと感じている。 また、Three One G(スリー・ワン・G)を運営しているJustin Pearson(ジャスティン・ピアゾン)にも感謝している。Three One G(スリー・ワン・G)は、ノイズ系やグラインド系のバンドしかリリースしない、クレイジーなレーベルだけど、デジタル・アルバムをリリースする技術に優れていた。ジャスティンは古くからの友人で、まっとう人間なんだ。

 

———Ebullition Records(エボリューション・レコーズ)は、ストレートエッジに尋常でないこだわりを持ったレーベルですが、あなたたちもストレート・エッジですか?

Brent(Gr)::90年代に南カリフォルニアで音楽を作ったとき、多くの人たちが俺たちをストレート・エッジだと思っていた。べつにそう思われても構わないよ。俺たちのメンバーはだれ一人、ドラッグもやらなければ、アルコールも飲まない。90年代のストレート・エッジ・バンドが本当に好きだったな。俺たちみんな、ドラッグとアルコールをやらないIan MacKaye(イアン・マッケイ)の考え方に、影響を受けた。俺たちは手の甲に“X”と書いていなかったし、ストレート・エッジに関する曲を書いたこともなかった。ストレート・エッジだと主張する方法が分からなかったんだ。それに俺たちは、政治、アイデンティティ、そしてアンフェアな世界で脆弱な人間を守るための戦いについて、歌いたかった。パーティーは俺たちにとって重要ではないし、時間の無駄だと思った。とはいえ高校でアルコールとドラッグを止めた時点で、ストレート・エッジな生活はとても快適だった。アルコールやドラッグにアイデンティティを見出す文化のある南カリフォルニアで育った俺としては、拒否することに価値があると思っている。

———最後にダウンキャストのパンクアティテュードとは何か?教えてください。

Brent(Gr):バンドに関して言えば、怒りと、欲求不満と、悲しみを、いつもため込んでいた。思いやりのある世界になってほしいと願うため、世間に訴えてきた。継続的に残酷な感情を持っている人は、世界に苦しみをもたらす。バンドはもっと暗い。俺たちよりももっと暗澹としている。しかしこの悲しみと痛みは、幸福へ向かっていくプロセスで、必要な仲間なんだ。社会奉仕が幸福をもたらすのと同じように。どちらの感情も、完全な生活を送るうえで不可欠な部分なんだ。 みんなには充実して生き続けることにトライしてほしい。そしてクリエイティブなものを作り出してほしい。思いやりと愛情を持ってほしい。 前向きな変化のために働いてほしい。それが人間として目指すべきものだと思う。

 

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