Selfish Means(セルフィッシュ・ミーンズ) 『Demo 2025(デモ2025)』 (2025)
ノースカロライナ出身のストリート・パンク・バンドによる1stデモ。
Sheer Terror(シアーテラー)の Paul Bearer(ポール・ベアラー)や Crown of Thornz(クラウン・オブ・ゾーンズ)の Lord Ezec(ロード・イーザック)を思わせる、ハスキーでドスの効いたヴォーカルに、4 Skins(4スキンズ)からの影響が濃い野太い Oi ギター、さらに Pennywise(ペニーワイズ)の Randy Bradbury(ランディ・ブラッドベリー)や Rancid(ランシド)の Matt Freeman(マット・フリーマン)を彷彿とさせるベースラインを、ワーキングクラス的な屈強さと荒々しさに融合させたサウンドが特徴だ。
歌詞面では、「Memoir(メモワール」)」で「この世界では甘いことなんて何もない。誰もが底なしになるまで苦しむんだ」という痛烈なラインが象徴的で、バンド自身の苦悩や「こんなひどい時代」をどう生き抜くかというテーマが描かれている。
「Mimic(ミミック)」では、ハードコアをコミュニティではなく“コスチューム”として消費する連中を痛烈に批判する。ヴォーカルのChase(チェイス)は、「団結や友情のためにここにいるわけじゃないクソ野郎どもを俺たちは罵倒している」「俺たちは仲間の団結に恵まれて、本当に幸運だった。それこそが、これまでずっと俺たちを支えてきた唯一のものなんだ」と語っており、彼らの価値観とコミュニティへの忠誠心が明確に示されている。
スキンヘッズの精神性を掲げ、80年代 Oi やストリート・パンクへのこだわりを貫いた、男らしく骨太で屈強なサウンド。アメリカでは珍しい、イギリス Oi の影響を強く受けたスタイルを体現している。