Start Today(スタート・トゥディ) (2025)
ロスアンゼルス出身のユースクルー・バンドの2作目のEP。典型的な若手で、ユースクルー・リバイバル・バンドと呼びたいが、あえてユースクルー・バンドと呼称した理由は、バンド名でもわかる通り、熱烈なユースクルー信者だから。
バンド名のStart Today(スタート・トゥディ)はGorilla Biscuits(ゴリラ・ビツケッツ)のアルバム・タイトル。ノイジーでテクニカルなギターや、ストップ&ゴーなどを交えた展開、ポジティブが滲み出たヴォーカルと男臭いコーラスからは、心からGorilla Biscuits(ゴリラ・ビツケッツ)に心酔しているのが理解できる。
歌詞は「What About Now(今はどうなの?)」では、「お前は人生で一度も正々堂々と戦ったことがないんだから、強がろうとするな。」と歌い、「Turn My Back(背を向けろ」」では「あんたは弱者を食い物にして、俺の人生を蝕んでいく。声を上げなきゃ。本当の真実は見過ごされている。俺たちが戦わなきゃいけないのに、どうしてあんたは傍観していられるんだ。」と、弱い者いじめをして強者に立ち向かおうとしない、弱い自分へ非難を歌っている。
嫌なことから逃げて問題を後回しにしている自分への非難と、立ち向かおうという鼓舞には、Gorilla Biscuits(ゴリラ・ビツケッツ)の「Start Today(スタート・トゥディ)」の「先延ばしをやめて、今日から行動を始めよう」という歌詞から発展した考えだ。そういった意味では、Gorilla Biscuits(ゴリラ・ビツケッツ)の思想を受け継ぎ、次世代のユースクルー精神にブラッシュアップさせ、未来へ継承した伝道的なバンドといえるだろう。
本作のエネルギーと情熱に満ちたサウンドは、水しぶきのようにキラキラ輝いている。