The Get Up Kids(ザ・ゲット・アップ・キッズ) – LIVE! @ THE GRANADA THEATER(ライヴ・アット・ザ・グラナダ・シアター) (2005)

05年に発表されたライヴアルバム。解散を発表してから発売され、第一期の最後となった作品だ。彼らの地元、カンザス州ローレンスで07年1月に行われた10周年記念ライヴを収録。アルバムを重ねるごとに勢いが薄れていった彼らだが、ライヴではエネルギッシュな衝動や勢いを重視している。

デビュー作と2枚目を中心に、間段もMCなくもなく勢いぐいぐい押していく展開。ここでじっくり聴かせることなく勢いのみで駆け抜けていく。声が枯れるまでがなり声で熱唱する熱いライヴを聴いていると、あらためて彼らの魅力は、初期のころの勢いにあると気づいた。

彼らはカンザスシティーが退屈な街だと歌いながらも、地元で行われたライヴを作品にしている。その行動からは地元に対する愛情や望郷意識が伝わってくる。地元を否定しながらも、――いろいろな経験を経て――やっぱり地元が一番だということに気づいた。つねに肯否定のなかで揺れ、本音を素直に表現することができない、もどかしさやいじらしさが、彼ら魅力であった。だが、いままで見えなかったものが見えるようになり、理解できなかったことが理解できるようになった。彼らは大人になった。そして解散を決意した。そんな迷いから吹っ切れた晴々しい気持ちが、ライヴから伝わってくる。それがこの作品を発表した意味なのではないか。

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