No Right(ノー・ライト) – Senescence(セネッセンス) (2019)

サンフランシスコ出身のストレートエッジ・ハードコア・バンドの19年に発表された2枚目のEP。女性ボーカル、Sierra Stark(シエラ・スターク)を中心に、NO RIGHT(権利なし)というバンド名が示すとおり、権力を求めて活動しているバンド。

変拍子を取り入れた分厚いギターサウンドからは、ユースクルーやニュースクールなどのニューヨーク・ハードコアからの影響を随所に感じる。00年以降のテイストもふんだんに取り入れたモダンなハードコアなのだ。

今作ではSNAPCASE(スナップケース)やMalfunction (メルファンクション)などのバッファローコアを取り入れ、より洗練されたサウンドを展開している。手の甲に×印を書くほど、ストレートエッジをアピールしているが、“闘う女”のバンド、という印象を受ける。女性ボーカルといえば、ヒステリックな金切り声のバンドが多いが、ここにあるのは怒りの怒声だ。

前作の歌詞では、〈私のアイデンティティを否定する、私の文化を抑制する、目に見えない日常の闘争〉など、外へ向けて闘争的だったが、今作では<私は心の中で何が助けられない>や<愛と憎しみ、痛みと喜び>など、内省的な内容が目立つ。苦しみや葛藤、喜びを自問自答して、問題を取り除くような自己鍛錬のようなストイックさを感じ取ることができる。

バッファローコアから進化した女性ボーカルがメインのストロングなハードコアいう、自分たちのスタイルも確立しつつある。発売されるであろうデビューアルバムに、期待が持てる内容の作品だ。

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