Anti-Machine (アンチ-マシーン)
『Anti-Machine EP(アンチ-マシーン EP)』

ニューヨークはブルックリン出身のハードコア・バンドの2作目のEP。革ジャンを羽織った、初期ハードコア/パンク・スタイルのバンドで、エクスプロイデットやGBHなどのイギリスのハードコアからの影響を感じさせる。そのアティテュードは、下層階級の典型的なやさぐれたパンク。下品でダーティーでアル中っぽい猥雑さが彼らの個性だろう。

 

サウンドも典型的なオールドスクールなハードコア・パンク。80年代初期のシンプルなハードコア・パンクで、2ビートのダーティーな音と罵詈雑言を吐き捨てるボーカルが、悪の瘴気を渦巻きのように上昇している。まるで街全体がスラムにのみ込まれていくのような勢い。負のエナジーに満ちている。

 

<黙れ!>と叫ぶ歌詞や、<ゴキブリは俺のベットを共有する>という歌詞からは、やさぐれたジャンキーの荒れくれた生活がリアルに伝わってくる。ドランキング・パンクとでも呼びたくなるようなダメ人間のためのハードコア。最近めっきり数が減った荒くれた生活観が滲み出たハードコア・バンドなのだ。

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