OVEREXPOSURE(オーバーエクスポージャー) 『California '98(カルフォルニア98)』 (2021)

ロスアンゼルス出身のオールドスクール・ハードコア・バンドのデビュー作。90年代後半のベイエリアのパンクに影響を受け、活動を始めたバンド。そのサウンドは、ミドルテンポの2ビード2コードのオールドスクールなハードコアをベースに、ゴリゴリ押していく展開。怒鳴り声ボーカルがヒステリックに怒りをぶちまけながら、迫力を増してサウンドは加速していく。ノイジーなパワーコードで押していくギター、パワフルで妖艶なメロディーフレーズ。なりよりこのバンドの特徴は、AFIのようなゴズを、シンプルで屈強なハードコアに取り入れている部分だ。

ゴズを取り入れたからといって、弱々しさや軟弱なイメージはない。あるのは限界まで張り詰めたサウンドの先にある、意識が遠のくときに見るような幻覚のような妖しげなゴズの美しさ。そこには線香花火のようにパッと散る儚さと、パワフルで簡潔で儚く美しさがある。限界まで絞り出したような尋常でないテンションとパワフルな簡潔さ。暗闇でろうそくが揺らめくような光と陰が交錯する美しいゴズのメロディー。それがこのバンドの個性なのだ。

パワフルなハードコアのなかにここまでメロディックに表現したのは、OVEREXPOSURE(オーバーエクスポージャー)くらいだろう。シンプルで聴きやすく個人的には結構好きなサウンドだ。

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