Age of Apocalypse(エイジ・オブ・アポカリプス) 『Grim Wisdom(グリム・ウィズダム)』 (2024)
ニューヨーク州ハドソンバレー出身のポスト・ハードコア・バンドによる2ndアルバム。地元のBLINDSIDE(ブラインドサイド)や、バッファローのSnapcase(スナップケース)といったバンドの流れを汲む、ポスト・ハードコアを展開。
変則的なリフと陰りを帯びたメロディを軸に、オペラのように歌い上げるヴォーカル、激しさと静けさのコントラスト、静謐なアコースティック・パートなどを織り交ぜながら、ポスト・ハードコアを独自の形へと進化させてきた。
今作では、前作以上にトリッキーなギター・アレンジが際立ち、Section 8(セクション8)やStigmata(スティグマタ)といったハードコアからの影響に加え、Randy Rhoads(ランディ・ローズ)やPaul Gilbert(ポール・ギルバード)らメタル・ギタリストを彷彿とさせるフレーズも登場。楽曲のバリエーションが格段に広がり、バンドとしての飛躍が感じられる。
歌詞は「目的のない道、失われた愛情に導かれて」「過去の幸福、痛みのサイクル」といったフレーズに象徴されるように、孤独や魂の苦悩といった煩悶する内面世界を描写。まるでシュルレアリスムの病的な内面を覗き込むような、不条理で奇妙な世界観が広がっている。
Quicksand(クイックサンド)やSnapcase(スナップケース)など、ポスト・ハードコアには、奇抜で幻想的なアートワークと、独自の世界観を持つバンドが数多く存在する。Age of Apocalypse(エイジ・オブ・アポカリプス)は、病んだ内面世界を軸に、ポスト・ハードコアの最前線において進化を遂げながら、唯一無二の世界観を築き上げた作品だ。