C.O.C(Corrosion of Conformity コローション・オブ・コンフォミティー) – Technocracy (テクノクラシー) (1987)

87年発表の3作目。前作よりもさらにメタル化が進んだ作品。今作でもまたボーカルが、ベースのマイク・ディーンからノース・キャロライナ州の伝説のハードコア・バンド、アグリー・アメリカンズのサイモン・ボブ・シニスターに代わった。どうやら彼らは今作から、クロスオーバー・バンドとして、世間から認知されているようだ。

サウンドスタイルには大幅な変化はないが、たしかに今作ではザクザク刻むギターのリフやテクニカルなメロディーからは、メタルそのものの影響を色濃く感じる。個人的にはハードコアとメタルの割合は、7対3くらいに感じか。とくにハードコアの影響が強いのは、スラップベースと断片的に残っているボーカルの、マイナー・スレットのような簡潔な言葉の歌い方と2ビートのドラムくらいか。曲が後半に進むにつれ、メタル色が強くなっていく展開だ。

個人的にはハードコアのような真摯な姿勢や怒りを吐き出すような衝動が薄れてしまったのは、残念に思えるが、このクロスオーバーの形も彼らしかありえないオリジナルなスタイルだ。