Dizdain(ディスデイン) 『I'll Never Get Out Of This World Alive(アイル・ネヴァー・ゲット・アウト・オブ・ディス・ワールド・アライブ)』 (2024)

オーストラリアはメルボルン出身の90sハードコア・バンドの1st EP。Cold As Life(コールド・アズ・ライフ)やH8 inc.、Everybody Gets Hurt(エヴリバディ・ゲッツ・ハート)に影響を受け活動を始め、Cold As Life(コールド・アズ・ライフ)を激しくノイジーにパワーアップさせたサウンドを展開している。

重くノイジーで90年代を彷彿とさせるグルーヴィーなハードコア・ギター、修羅場をくぐってきた人間が放てる怒声のヴォーカル。

タイトルは「この世から生きて出られるはずがない」という意味を持ち、歌詞は、「私は生きてこの世界から出られないだろう」や「もし明日が来ないなら」「お前が背負う十字架」「祈りは叶わず」といったフレーズが並ぶ。明日は生き抜くことができるのかという緊迫感、罪を背負った人生を描き出す、貧困という殺伐とした感情が生み出したやさぐれたハードコアだ。

感情的に弱い部分をさらけ出すことに重点が置いた作品であり、他者に利用されていると感じるフラストレーション、愛する人を失った悲しみ、個人的な葛藤、努力を要する単調な毎日などがテーマが込められている。

同郷のSpeed(スピード)と同じく、虐げられた人たちが感じる抑えきれない怒りと抗い続ける叫びを歌ったハードコア。悲惨さと怒りに満ち溢れた作品なのだ。