Jailbird(ジェイルバード) 『EP』 (2025)
バージニア出身のオールドスクール・ハードコア・バンドによるデビューEP。Out Cold(アウト・コールド)、Bad Eric(バッド・エリック)、Direct Threat(ダイレクト・スレット)、Consec(コンセック)、Step Forward(ステップ・フォワード)といったバンドから影響を受けた、80年代ハードコア・パンクのスタイルを継承している。
本作ではさらにパワーアップし、ノイズコアの要素を導入。苛立ちと焦燥感に満ちた高速ドラム、バリバリと響くノイズギター、簡潔な言葉を吐き捨てる怒声ヴォーカルが一体となり、超スピードでノイジーかつファストなハードコアを叩きつける。
歌詞面では、「CAN’T TELL ME SHIT(何も言えない)」で〈不誠実で、不安定で、もう一人の気まぐれな雌犬。口は悪いが、全部クソだ〉と歌い、「O.T.D.(今日は何の日)」では〈安らぎは見つけられない。救済のない世界で、一日を生きるのは辛い。死を通してのみ平穏を見つけられる〉と、自己嫌悪や自殺願望、生の苦しみを吐露している。
バンド名 Jailbird(ジェイルバード) は、日本語で「前科者」「常習犯」を意味するが、ここには「自己嫌悪の常習犯」というニュアンスが込められているように思える。鬱屈した内面が火山の噴火のように暴発し、凄まじいエナジーを放つ作品だ。