Scarab(スカラベ) – Burn After Listening(バーン・アフター・リスニング) (2025)
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のハードコア・バンドの1stアルバム。Soul Glo (ソウル・グロウ)などの荒々しい良質なハードコアバンドを輩出している土地らしい、けたたましい勢いのハードコア。
Envision(エンビジョン)、Simulakra(シムラクラ)、Gridiron(グリディオン)といったフィラデルフィアを代表する精鋭たちが集結したバンドらしく、テクニックも勢いも衝動もすべてが桁違い。
スピーディーでけたたましい勢いのドラム、ノイジーで野太くグルーヴィーなギター、ブンブンうねる破壊的なベース、そしてタイトな怒声。音階がずれた不協和音なハードコアで、ほかのハードコアにはない、独特な音色を奏でている。
『聴いたあとに燃やせ』という意味のタイトルで、 “Burn After Reading(読んだら燃やせ)” の言い回しをもじった表現で、 「聴き終わったら処分しろ」「秘密の音源だから残すな」 といったニュアンスを含んでいる。
歌詞は「振り返るな、下を向くな。過去に失ったものは決して見つからない。毎日同じことの繰り返しだ。反撃しろ。」や「そろそろ変わらなきゃいけない時だと思う。我慢できない。」など、過去を清算して新しく生まれ変われなど、アグレッシブで前向きな内容が目立つ。
まさにこれぞ、フィラデルフィア・ハードコアの真骨頂といえる、オリジナルティにあふれた作品。間違いなく昨年のベスト3に入ってくる作品だ。