テイク・ディス・トゥ・ユア・グレイヴ フォール・アウト・ボーイ ワーナーミュージック・ジャパン 2007-07-25 |
03年に発売された2作目。大ブレイクしたいま、あらためて聴きなおしてみると、雨後の竹の子のように大量発生しているブリンク182のフォロアーとは、まったく違うサウンドを展開しているのが理解できる。出世作である3ndと比べると、荒削りなハードコアや、インディーで活躍している西海岸系メロディックパンク、イギリスのB級パンクなど、アンダーグランド色が強いサウンドだ。Oiやデス声やシンガロンクスタイルのコーラス、フレーズがスムーズに変化しながらアコースティックのような軽快な音のギターへ流れ込むギターソロなど、このバンドの個性が随所に見られるし、1曲にパンパじゃない量の情報が詰め込まれている。ワンパターンな曲はひとつもない。デビュー作と比べると、それだけ彼らが音楽を聴きこんで、自分のサウンドに消化した。大きく飛躍を遂げた作品なのだ。