Byo Split Series #1 – Split Leatherface Better Youth Org. 1999-04-20 |
99年に発表されたレザーフェイスとのスプリット。この作品はホット・ウォーター・ミュージックにとって、転機となったのではないか。レザーフェイスは、初期パンクをベースにした荒々しいサウンドで、疾走感のなかにナイーブさが見え隠れしているのが魅力的。たいするホット・ウォーター・ミュージックは、豪快で力強いパンクロック。男臭く、気合の入った曲に仕上がっている。レザーフェイスとホット・ウォーターミュージックの共通点といえば、男くさく、しゃがれた叫び声。繊細なレザーフェイスに比べると、ホット・ウォーター・ミュージックは豪快で図太い。アプローチが対称的なのが面白い。
だが、この作品を聴くと、影響を受けたのはホット・ウォーター・ミュージックのほうだろう。いままでの曲より、メロディーが磨かれ、彼らのクオリティーは格段に上がっている。真の意味でのエモーショナルで心にしみる音楽とはなにかを、彼らは学んだのではないか。両者ともに自分たちを代表するいい曲を提供しているし、これはいい作品だ。