Say It Like You Mean It the Starting Line Extra Mile 2003-01-27 |
02年に発表された1St。まぎれもなく最高傑作。前作よりも格段に演奏技術が上がった。サウンドプロダクトも飛躍的に向上しクリアーなサウンドに。まるでごつごつと尖った岩石が、川の流れによって研鑽され丸みを帯びたように、スムーズに、違和感のない作品に仕上がっている。
とくに注目するのは歌詞。<いま、この瞬間、自分の人生を愛している。この瞬間に自分の夢をかなえている>や<僕たちがともにすごしたあの夜は、今まで生きてきた人生のどの瞬間よりも意味のあるものだ>には、刹那的ではあるが、人生に熱くなり、魂が燃え上がっているのを感じる。若さゆえの衝動や、その初々しさがすばらしい。
そしてなによりすばらしいのが歌詞から伝わってくる感情を的確に捉えたギターメロディー。水しぶきのようにキラキラと輝き、ときには憂いを含んでいる。すべてがみずみずしくクリアーでヴィヴィット。その年代にしか味わえないときめきや、光り輝く瞬間を真空パックにしてアルバムに閉じ込めている。若さがうらやましくなる作品だ。