ア・バンド・イン・ホープ マッチズ ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2008-03-18 |
08年に発表された3作目。今作では、前作よりもヴァラエティー豊かなサウンドに仕上がっている。スタンダードなメロディックパンクの曲から、ホラーからガレージ、クラシカルな曲や“いとしのレイラ”を髣髴させるギターのリフなどもある。9人のプロデューサを起用した前作に続き、今作では6人がプロデュース。そのおかげなのか、音楽性の方向もバラバラで、幅広い作品に広がった。でも、肝心のクレイジーさが影を潜めた印象をうける。感情を込めて丁寧に歌っている曲が増え、テンションが下がりまじめになった。ミュージシャンとしては、感情の表現の幅も増え、格段に音楽性の幅が広がった作品だが、不真面目さが薄れてしまったのはちょっと残念だ。今年に入り解散を発表。彼らは悪ふざけに飽きてしまったのだろうか。