Surfer James(サーファー・ジェームス)
DEMO2019

デトロイト出身のパワーヴァイオレンス・バンドの2作目のデモ。IGGY POP(イギー・ポップ)からNEGATIVE APPROACH(ネガティブ・アプローチ)を経てラディカルに進化したパワーヴァイオレンスなサウンド。

 

MAN IS THE BASTARD(マン・イズ・ザ・バスタード)系のパワーヴァイオレンスに、デトロイト特有のナパーム弾のようなノイズギターにインダストリアルな機械音を取り込んだ前作と比べると、今作では、バイクの排気音のようなスロットル・ギターが特徴的で、スローテンポから突如ハイスピードに変わる、ノイジーで汚くやさぐれたサウンドを展開している。パワーヴァイオレンスという括りのなかでは同じだが、若干方向性が異なる仕上がりだ。

 

それにしても荒廃した工業都市を想像させる汚くやさぐれたサウンドからは、制御を失ったコンピューターのようなマッドな衝動とストリートの荒くれた怒りが宿っている。まさにニューヨークにもロサンゼルスにもボストンにもDCにもないハードコアのスタイルなのだ。これから発売されるであろうフルアルバムが楽しみで、才能を感じさせる作品だ。

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