オハイオ州クリーブランド出身のハードコア・バンドの2作目のデモ。ハードコア・パンクの中間にあるファスト・コアで、Discharge (ディスチャージ)などを取り入れた古典的なハードコアを展開している。
スウェーデンのStep Forward(ステップ・フォア―ド)やボストンのStop and Think(ストップ・アンド・シンク)やBoston Strangle(ボストン・ストラングル)に影響を受けバンドを始めたそうだ。ファッションもDYSやユース・クルーに影響を受けたベースボール・キャップにトレーナーを着た格好をしている
懐古主義者であまりオリジナルティーが希薄に感じるが、だがクリーブランドならではのどこか野暮ったい感覚をもっている。歌詞には“疎外”や“見苦しい感覚”といった言葉が並び、まるでクリーブランドの因習を否定しているような、閉塞感やうんざりしているような感覚がどこか漂っている。
けっして目新しいスタイルのハードコアではないが、クリーブランドという独特な空気をうまく取り入れたバンドといえるだろう。