ベルギー出身のポスト・ハードコア・バンドの2曲入りのデビューEP。Rise and Fall(ライズ・アンド・フォール)や Chain Reaction(チェイン・リアクション)といったバンドを渡り歩きて来たBjorn(ビヨン)による新バンドで、ここではギターを中心としたポスト・ハードコアを展開している。
JAWBOX(ジョーボックス)のような複雑に入り組んだギターアレンジが特徴のバンドで、そこには不安を煽るようなおどろおどろしいギターのメロディーや、憂鬱さに満ちたストーナーロックなメロディーなど、トリップ感とけだるさと自己憐憫に満ちた世界観がある。
歌詞は疎外やうつ病、不安や、愛の喪失など、暗い内省がテーマになっている。絶望的なまでに暗く憂欝な内面を見つめることによって、一筋の光明を見つけ、人生の大切さや、生きる意味を導くことが、目的だという。絶望や逆境を乗り越え希望に変えていく力。それがこのバンドのコンセプトなのだ。
多彩なギターレンジを取り入れたEPには、これからの活躍を期待させる。まだ2曲しか発表されていないが、発表されるであろうフルアルバムが楽しみなバンドだ。