BAD RELIGON(バッドレリジョン)
『The New America(ザ・ニュー・アメリカ)』

ザ・ニュー・アメリカザ・ニュー・アメリカ
グレッグ・グラフィン バッド・レリジョン

エピックレコードジャパン 2000-05-31
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グレッグ・グラフィンの憧れの存在でもあるトッド・ラングレンをプロデューサーに迎え、製作された00年発表の11作目。ここではUK初期パンクのような8ビートの曲と、切ない悲しみに満ちたバラードがメイン。今作もルーツ回帰の動きがあるが、前作とは対称的。音は軽くメロディーを重視している。グレッグ・グラフィンのボーカルもいつになくソウルフルに歌い上げている。もはやここまでくるとバッド・レリジョンらしさはない。限りなくグレッグ・グラフィンのソロに近いポップで切ない作品が、個人的にはこの哀愁が好きだ。いままで政治的な内容をおもに歌っていたバッドレリジョンが、ここではじめてパーソルな内容を歌っている。二度と戻れないささやかな過去の時間と思い出について。人間の弱い部分をさらけ出している。その切なさがぐっと来る。