Process of Belief Bad Religion Epitaph 2001-01-17 |
バッド・レリジョン本来の勢いと衝動が戻った96年発表の12作目。今作でエピタフに復帰し、ブレッドがバンドに戻ってきた。(ただしレコーディングのみ)後述グレッグ・グラフィンは、曲作りの面でブレッドの代わりは誰も出来なかったと言っている。ブレッドのいないバッド・レリジョンに、サウンド面で限界を感じたのだ。
そして発表された『プロセス・オブ・ビリーフ』は、原点回帰のような激しくスピーディーなサウンド。いい意味で粗くノイジーだ。新加入したドラム、ブルックス・ワッカーマンの、スピーディーで若くエネルギッシュなドラムもよい。異色なところではアラビアン風のメロディーもある。とはいっても、決してノスタルジーになっていない。そこにはグレッグが暗黒時代と捉えている3枚の音楽性も加味されており、ブレッドの個性をつなぎ合わせている。
ブレッドが不在のつらい時代を乗り越え成長し、最良の時を迎えた。その想いを込めて『(信念への過程)』と名付けたという。このアルバムツアーの日本公演では、ブレッドがライヴに参加。アンコールをとばして、一曲増やしたのを覚えている。本人たちにとっては、よほど充実したライヴだったのだろう。そこには、気合の入った演奏と満足した笑顔があった。