ハグネスタ・ヒル ケント アリスタジャパン 2000-10-25 |
00年に発表された4作目の英語ヴァージョン。おそらく本人たちにも強い思い入れがあるこの作品だったのだろう。だからなるべく歌詞の内容を変えたくなかったのではないか。でもそれが裏目に出た。英語の歌い方がどこか不自然だ。トーンの上げ下げに違和感があり、注意深く歌っているためか、心の叫びが聞き取れない。メロディーにボーカルがマッチしていない。
おそらく英語の歌詞がはまっていたら、カーディガンズほどでないにしろ、イギリス、アメリカをにぎわせていた作品になったのからもしれない。それだけこの作品には、全米英にはないオリジナルティーにあふれている。いい作品だけにもったいない。
なお英語ヴァージョンでは大幅に曲が入れ替えられており、本国版の名曲“ETT TIDSFÖRDRIV ATT DÖ FÖR”などがはずされている。とくに8曲目以降の後半からアコースティックナンバーやカラッとしたロックナンバーなどに差し替えられ、カラッと明るい作品に印象を変えている。とくにアメリカ音楽シーンを意識しているようにも思える。