ニュー・ファウンド・グローリー ニュー・ファウンド・グローリー ユニバーサル インターナショナル 2001-08-21 |
00年発表の2作目。彼らの代表作。イージーコアの創始者にてメロディックパンクの代表格として語られる彼らは、不思議なサウンドを展開している。おそらくボーカルの入っていないカラオケバージョンを聴くとわかるが、金属質でザクザクと刻むメタリックなギターのリフや、パワフルなベースのなどは、パワーメタル系ハードコアそのもの。だがメロディックで甘くハスキーで明るくポップな感情を歌うジョーダンの歌声が、すべてメロディック・パンク側に引き込んでいる。ボーカルの美声が、メロディック・パンクと呼ばれるほど、引き付けるポップなインパクトがあるのだ。そしてなにより、キャッチーで親しみやすいものしているのは、だ。ニューヨークタイムズ誌でブリトニー・スピアーズがギターを持ったかのようにキャッチーなサウンドだと評していたが、その通り、映画のサントラやアメリカン・ポップスを彷彿とさせるメロディーがある。歌詞は当時付き合っていた女の子のこと。好きな人と明日は話せるのかなとか、好きになった女の子のことばかり考えて、いてもたってもいられないような気持ち。恋にたいする一途な想いと、若さならではの勢いに満ちている。そんな学生生活ならではの楽しさがいい。アイドルや映画好きの、ごく普通な若者に、パンクの入門口を開いたのは、間違いなく彼らの功績だろう。