Run to Be Born Walking Concert Some Records 2004-08-23 |
04年に発表されたWALTER SCHREIFELS(ウォルター・シュレイフェルズ)の新バンドのデビュー作。ここでは爽やかなギターロックを展開している。
相変わらずギターフレーズのこだりは半端ではない。アコースティックの軽やかな音から、ニューヨークパンクのようなフレーズ、ガレージぽいサウンドなど、実験的でインディーなサウンドだ。
ひとことで言えば、都会的でお洒落。知的でクールなサウンドで、感情が極端な方向に偏ることがない。楽しさや寂しさ、美しい光景に浸るといった感情があっても、知性よって制御されている印象を受ける。
個人的には好きな作品だが、ヘヴィーなサウンドを追及してきたウォルターの過去の実績から比べると、あまりにもかけ離れすぎているために、話題にならなかったようだ。売れるものを作ろうとする意識はなく、ウォルターが好きなものだけを詰め込んでいる印象を受ける。趣味が爆発している作品だ。