Chesterfield King [12 inch Analog] Jawbreaker Blackball Records 2012-12-10 |
92年に発表された5曲入りEPのリマスター盤。12年に発売から20年を記念してヴァイナル限定で発売。あとに発売された2作目の『ビバーク』のCD盤にすべての曲が収録された。この作品を聴くと『ビバーク』は、曲順が悪く、それが全体のバランスを崩していたことが理解できる。その理由は、『ビバーク』は、全体的に長くダラダラとした印象があるからだ。この作品を聴くと、ジョーブレイカーとは、ノイジーだが、簡潔でスカッとした爽快感があるバンド、というのが似合っているのが理解できる。典型的な短期集中型のバンドなのだ。この作品からノイジーなギターを前面に出すようになったわけだが、悪い印象はない。ミドルテンポのナンバーで構成されたこの作品は、ドロドロと重苦しく聴こえた『ビバーク』と比べると、ずいぶんと気楽な感じに聴こえる。その違いは、 『ビバーク』では、エモよりの内省的でゆっくりした曲も収録されているが、『チェスターフィールド・キング 』EPでは、パンクナンバーだけを集めている。だから曲の印象が違うように感じるのだ。いま思えば、この作品と『ビバーク』は、分けるべきだったのではないか。それほどこの作品には彼らの魅力が詰まっている。なおヴァイナル盤には、レーベルのホームページににアクセスすると、本曲がダウンロードできるパスワード付き。