Jimmy Eat World [Analog] Jimmy Eat World Fueled By Ramen 1998-12-14 |
98年に発表された5曲入りのミニアルバム。ここではこのあと発表される『クラリティー』に収められた曲と、選考からもれた曲が収められている。この作品はジミー・イート・ワールドの第二期にあたり、ミュージシャンとして絶頂期にあたる。『クラリティー』にも収められている”ラッキー・デンバー・ミント”や”フォー・ミー・ディス・イズ・ヘヴン”は、アメリカンポップにエモの静の部分を合わせた曲だ。またアルバム未収録の”ソフター”と”ローラー・クィーン”では、キュアーをポップにして、暗やみで淡い光を放つようなメロディーを加えたようなサウンドで、こちらも独特なことをやっている。彼らならではの世界観を構築し、この作品で初めて、彼らしかありえないインディー・ポップ・サウンドを確立したのだ。
内容的には『クラリティー』の先行シングル的な意味合いが強い。だが最高傑作と言われる『クラリティー』のアウトテイクばかりだから、いい曲がそろっている。実験的だし、清らかな気持ちにさせてくれるいい曲がそろっている。