フィラデルフィア州のアローマ、マサチューセッツ州のボストン、ニューヨーク州のブルクッリン出身のメンバーで構成されたニュースクール・ハードコア・バンドのデビュー作。
アルバムタイトルの『Chaos Streaks (カオス・ストレイクス)』とは、3つの異なる土地柄の人たちが集まったという意味で、コスモポリタンな考えを持ったバンドだ。
ここで展開されているサウンドは、ALL OUT WAR(オール・アウト・ウォー)やMADBALL(マッドボール)などからの影響が強いニューヨーク・ニュースクール・ハードコアを、よりノイジーに荒々しく極悪にブラッシュアップしたサウンド。スローテンポから急激にハイスピードにピッチがあがる曲調や、近年ハードコアのトレンドであるノイジーなギターをふんだんに取り入れている。
歌詞が分からないので正確なところは分からないが、おそらくアティテュードは、ギャングのようなマッチョな不良性を全面に出したバンドなのだろう。ドスの効いた歌声やファック・ユーと吐き捨てるボーカルからは、うらぶれた路地裏の不良性を感じる。
90年代の古き良きサウンドにノイジーという最新の要素が加わったサウンド。いまどきの若者らしいハードコアを展開しているバンドなのだ。