ニュージャージ出身のアナーコパンク・バンドのデビュー作。ニューヨークのNAUSEA(ナウジア)にも通じる憎悪に満ちたアナーコパンクを信条としたバンド。
前2作のデモは、Discharge(ディスチャージ)系のハードコアを展開していたが、今作では前作よりもさらに過激に進化している。ここで展開されているサウンドは、ノイジーで激しいハードコア。怒りと憎悪に満ちたノイズコアをベースに、すべてにノイズ・エフェクトがかかったサウンドで、狂ったようなスピーディーでファストな展開。
嘔吐を吐き出すような呪詛のボーカル、ノイズまみれで不快なギター、狂ったような激しいスピード、まるでこの世の汚物を集めたようなノコズコアなサウンド。
歌われている内容は、ナチスのような選民思想や大量虐殺への怒りや憎しみ。作品全体から、怒りや憎悪や憎しみなどの感情が、原爆のキノコ雲のように爆発している。
ポリティカルで左翼的な怒りを持ったハードコア。アメリカでは珍しいタイプのバンドだが、個人的にはかなり好きなバンドだ。