RAW BRIGADE(ロウ・ブリケード)
『Aggressive City(アグレッシヴ・シティー)』

コロンビア出身のストレートエッジ・ハードコア・バンドのデビュー作。

前作まではStraight Ahead(ストレート・アヘッド)やYouth of today(ユース・オブ・トゥデイ)などの影響が強いユースクルー系ハードコアであったが、今作ではCONFLICT (コンフリクト)のような重く激しいサウンドに進化した。

アメリカとイギリスの要素がほどよく混ざったパワーバイオレンスよりのオールドスクール・ハードコアで、ラテン系の誇りから、警察の犯罪、戦争や暴力など、政治的なことから個人的な感情まで、幅広い内容を歌っている。

漏電のようなバリバリ響くギターに、ドスの効いた挑発的な声のボーカル、地鳴りのようなノイズの壁が、攻撃的な塊となってせまってくる。彼らの特徴はボーカルのシャウトのすごさにある。闘争心を鼓舞するシャウトで、そこにはお前らも怒りから目を背けず立ち上がれと、喚起するようなパワフルなエナジーに満ちあふれている。

最近では珍しいUKハードコアを取り入れたバンド。このバンドも最先端のトレンドを融合した発展型ではなく、忘れ去れた古き良きものを蘇らせ、アメリカ的なものと融合した。コロンビアというハードコア未開地らしい、誰もが思いつかなかった個性があるのだ。