Savageheads(サベージヘッズ)
『Service to Your Country(サービス・トゥ・ユア・カントリー)』

ボストン出身のハードコア・パンク・バンドのデビュー作。GBHやThe Exploited(ジ・エクスプロイデッド)を彷彿とされる古典的なイギリスのハードコアで、尖ったギターが特徴の扇情的なサウンドを展開している。

彼らのサウンドはUK82(おそらくイギリスの82年のハードコア)と呼ばれており、アメリカでは珍しいタイプのサウンドだ。そこにはハードコア特有のデス声もなければ、重たいギターやノイジーなギターもない。若干メロディ気の帯びた扇情的なギターが挑発的に感情を煽りまくる。

歌われている内容は、政府と兵役への反発。あなたの国へ奉仕や、反逆罪で絞首刑、(戦地で)飢えるなど、戦争で実際経験するような出来事を皮肉交じりに歌っている。そこには兵役を命令する政府の支配者階級の奴らに、お前らが戦争に行って死んで来いと訴えているかのような、苛立ちに満ちた感情がある。

典型的なノスタルジーなサウンドだが、これだけ挑発的なハードコアもいまどき珍しい。