ポートランド出身のエモーショナル・ハードコアバンドの2枚目のEP。Rites of Spring(ライツ・オブ・スプリング)やIgnition(イグニッション)からの影響が強いエモーショナルハードコア。
前作まであったリズム感の歯切れの悪さがブラッシュアップされ、聴きやすい作品に仕上げっている。力強いギターとメロディーギターが絡み合うエモーショナル・ハードコアで、パワフルなサウンドに力がみなぎるメロディーが絡む展開。ここにはエモーショナル・ハードコア特有のウジウジした感情はなく、ガッツに満ちあふれている。
歌詞は“Waking Nightmare(目覚めの悪夢)”では、<目的地は何だろう答えはある>と歌い、“Phoenix(フェニックス)”では<灰の中から不死鳥が現れ飛んでいくだろう>歌っている。そこには、心の底に眠っている挫けない心を喚起するような熱意や、痛み失くして成長なしという、痛みや挫折や失敗を経験しても、前へ進んでいくガッツにあふれている。まさに情熱的なハードコアなのだ。
歌詞の部分ではいままでのエモーショナル・ハードコアとは違い、挫けない心があり熱い。そういった意味では新世代のエモーショナル・ハードコアといえるだろう。