デンマークはコペンハーゲン出身のエクスペリメンタル・ハードコア・バンドの2作目。デビューシングルはRANCID(ランシド)系のスカコアで、デビューアルバムはシンガロングと独特なリズム感のメロディックパンクを展開していた。
今作ではいままでと違うラウドで実験的なパンクを展開している。そのサウンドはノーウェーヴからSKITKIDS(スキットキッズ)のような危機感や攻撃性を煽る扇情的なギター、No Hope For The Kids(ノー・ホープ・フォー・ザ・キッズ)のようなハイスピード。オールドスクールなハードコアに、独特なメロディーをのせたジャンル分け不可能なサウンド。
歌詞は、政府へ怒りや陰謀論者への批判など、政治的な内容が多い。焦燥感と苛立ちに満ちた超スピードのドラムに、怒りに満ちた叫び声のボーカルと、攻撃心を煽りまくる扇情的なギターが、怒りや闘争心を掻き立て、聴く人の気持ちを煽りまくっている。
個人的にはいままで聴いたことがないサウンドを展開しているバンド。思わずすごさに圧倒されてしまう、そんなオリジナルティーにあふれた作品なのだ。