Cleansing(クレンジング)
『Throne of Misery(スロウン・オブ・ミザリー)』

フィンランドのメタリック・ハードコア・バンドのEP2作を含めた3作目となるシングル。Earth Crisis(アース・クライシス)直系のヴィーガン・ストレートエッジを信条に掲げているバンドで、とくにドラッグに対して徹底的な嫌悪感を持っている。

そのサウンドはEarth Crisis(アース・クライシス)のミディアムテンポのメタリック・ハードコアをベースに、Great American Ghost(グレート・アメリカン・ゴースト)やGojira(ゴジラ)、ALL OUT WAR(オール・アウト・ウォー)から影響を受けたヘヴィーなギターから、At the Gates(アット・ザ・ゲイツ)やIn Flames(イン・フレイムス)のようなメロディック・デスメタルのギターなど、メタリックとメロディックなギターを取り入れ、メタリック・ハードコアを重くヘヴィーにメロディックに進化させたサウンドを展開。

今シングルは、今年の末に発売予定のデビューアルバムから、先行シングルで、前EPと比べると高みに向かって上昇していくギターから、深い森の深淵のようなメロディック・デスメタルのギターなどを加え、格段に成長を遂げたサウンドに仕上がっている。ドラッグ中毒による依存症や監禁、孤独、幻覚などの絶望的な心理状態を、苦しみと心の痛みが感じるリアリティーに満ちた歌詞で、ドラッグの危険さについて歌っている。

北欧のメロディック・デスメタルとメタルにニューヨークのメタリック・ハードコアが融合したサウンド。ヨーロッパ・ビートダウン・ハードコアよりもメロディックで、独特な個性を持ったバンドなのだ。