Common Sage (コモン・セージ)
『Hiraeth ヒライス(feat. Jason Gleason of Further Seems Forever)』

ニューヨークはブルックリン出身のエモ・バンドの2作目に次ぐシングル。

初期のころはアコースティックギター中心に、Onelinedrawing(ワンラインドローウィング)やJOAN OF ARC(ジョーン・オブ・アーク)の影響が強い、シュールでチープなインディーロックよりのエモだった。『Might as Well Eat the Chicken, We Won’t Be Here in the Morning(マイト・アズ・ウェル・イート・ザ・チキン,ウィー・ウォント・ビー・ヒア・イン・ザ・モーニング)』で、Texas Is the Reason(テキサス・イズ・リーズン)やThe Promise Ring(ザ・プロミスリング)、Sunny Day Real Estate(サニー・ディ・リアル・エステイト)などのエモに影響を受けたサウンドを展開していた。そして代表作となる『It Lives and It Breathes(イット・リヴス・アンド・イット・ブリース)』では、Mineral(ミネラル)やCHRISTIE FRONT DRIVE(クリスティ・フロント・ドライヴ)などの美メロディーをさらに追及したセンシブなサウンドを展開。Mineral(ミネラル)やCHRISTIE FRONT DRIVE(クリスティ・フロント・ドライヴ)、Sunny Day Real Estate(サニー・ディ・リアル・エステイト)などの美メロディーにJOAN OF ARC(ジョーン・オブ・アーク)のシュールでチープな手作り感のあるサウンドを融合した、古き良きエモを現在に甦らせたバンドなのだ。

まさにエモ・リバイバルのバンドで、エモ特有の思春期のような憂鬱さや不安、怯え、プレッシャーからくる困憊などの内省的な感情を歌ったバンドで、サウンド面でも精神面でもエモの本来の良さを、表現したバンドなのだ。

今シングルは、フロリダのエモバンドFurther Seems Forever(ファーザー・シームス・フォーエバー)のボーカル、Jason Gleason (ジェイソン・グリーソン)がゲストに参加している。Jason Gleason (ジェイソン・グリーソン)アイデアを曲に取り入れ制作された。いままでCommon Sage (コモン・セージ)の特徴であった牧歌的なチープ感はなくなり、メロディーのコントラストがある複雑でダイナミックな曲に仕上がっている。とくに特有のクリスチャンな神秘的なメロディーと天を衝くような叫び声が印象的で、Further Seems Forever(ファーザー・シームス・フォーエバー)の個性をうまくに取り入れている。

Common Sage (コモン・セージ)の特徴であった美メロディーと憂鬱さや内省的な感情を、Further Seems Forever(ファーザー・シームス・フォーエバー)の神秘さや叫び声とうまく融合することに成功した曲。成長を感じる作品なのだ。