Cosmic Joke (コスミック・ジョーク)

ロサンゼルス出身のハードコア・バンドのデビューアルバム。Descendents (ディセンデンツ)やMinor Threat(マイナースレッド)やAdolescents (アドレセンツ)を融合し激しくしたようなメロディックよりのハードコアで、自らが抱えてる劣等感や社会問題を、自暴自棄になっているような歌い方で叫んでいく。

歌詞は、保守とリベラルに完璧に分断されたアメリカ社会を歌った“Tempered Expectations(テンプレッド・Tempered Expectations)”から、お金や新しい車、新しいギターなど、消費社会をバカにした“Hedonic Treadmill(ハーメティック・トレッドミル)”などについて歌い、冷めた視線で、自分がどこにも属さないアウトロー的な、主流派とは距離を置いている姿勢がある。

80年代の西海岸のバンドに多かった、シンプルなパンクをベースにしたハードコアで、中産階級のコンプレックスと怒りを叩きつけサウンド。そのサウンド・スタイルに、強烈なリズムを加え、現在にブラシュアップして甦らせたバンドなのだ。