コロラド州デンバー出身のハードコア・バンドのデビューアルバム。Dag Nasty(ダグナスティ―)とFaith(フェイス)が融合したようなメロディックなギターを取り入れたハードコアで、The Hives (ザ・ハイヴス)のように反復するギターのリフが印象的。
苛立ちを吐き捨てるようなボーカルが、焦燥感に満ちた性急なスピードでぐいぐい進んでいく展開。歌詞は“Chew”では自分たちには権利があり、公平であるかのように振舞っている世の中の欺瞞についてと歌い、“Losin’”では「無駄な人生ではない、立ち上げれと喚起している。
古典的なハードコア/パンクなサウンドで目新しさこそないが、むしゃくしゃした苛立ちを吐き捨てる簡潔なスタイルは、潔いほど好感の持てるサウンドだ。